花うつ

花子28歳独身。パワハラによるうつ病に悩まされ、リストカットにまで追い詰められた。でも、うつ病は必ず治る、私なりの独自の治し方で、うつ病と向き合っています。うつ病に効く食材を使った料理紹介や小説も公開予定です!現在はフリーライターとしても活躍中。お仕事依頼もよろしくお願いいたします。お仕事依頼は、south1989.1322@gmail.com まで!!小説家志望ですので、いつか本を出せたらいいなと言う野望も持っていますw

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

【小説連載】スニーカー 3話目

働かないと、お金はもらえない。

それは、働いているときに知っていることだった。

いただいている給料は、自分が働いていた結果であり評価だと実感していた。

 

でも、実際はお給料をもらった時にそんな意識などなかった気がする。

働いてることに必死で、お給料をもらっても嬉しいという感情しかなかった。

 

仕事をしていないというのは、お金をもらえないということなのかもしれない。

いろんな手当が出るけれど、それでも100%はでない。

支払いを済ませたら、自分のお小遣いは取っておけない。

 

コンビニに行って、私は100円のお茶を買うのを躊躇し、隣では500円の弁当だけでは足りないのでないかと悩む人がいる。

変な格差に、時々、吐き気がする。

 

こんなとき、働きたいなって思うんだ。

 

真紀の気持ち、痛いくらいわかります。だって、真紀は働けるのに働けなくなった一人です。

真紀にとって、働くことは生きがいに近いものがありました。

 

自殺未遂後、真紀はうつ病という診断を受けました。休職が必要だと、医師からも言われてしまいました。真紀自身も、真紀の両親も、すぐには働けないというのは分かっていました。

 

真紀と真紀の両親は、会社と何度も何度も話し合いを重ねました。

真紀にとっては荒巻の処分さえしてくれればよかったのです。

しかし、会社は荒巻を守りました。提携したばかりで、提携先の会社の人間を処分するということは、会社にとっては不利益な事だったのです。

もちろん、真紀を味方する証言だってありました。しかし、会社はそれをもみ消したのです。

それくらい、時期が悪かった。

 

裁判にするか迷いましたが、真紀の病状は悪化。ほとんど寝たきり。家から一歩も出ることができなくなったのです。

それに、裁判費用がものすごくかかるのです。真紀の家庭は、決して裕福な家庭ではありません。裁判をして、もし負けてしまえば、裁判費用は戻ってきません。

諦めるしかなかったのです。

 

その2か月後、会社から退職を勧められるのです。

これに関しては、真紀の両親が承諾をしました。そのころ、真紀は正常な判断ができないくらい弱っていたのです。

それに、真紀を思ってのことでした。もし会社に戻れるとなったとしても、荒巻がいないところ。でも、また何かされたらもっと傷つくのは真紀なのです。

これ以上、娘に辛い思いをさせたくない。それが、両親が下した決断だったのです。

 

両親が退職のことを真紀に伝えた時、真紀は暴れるように泣きました。両親は、暴れる真紀を止めませんでした。

両親は、知っていたんです。真紀にとって、仕事がなんだったのか。初めて褒められて評価された場所で、特別な場所であったこと。

両親ともが、真紀のために仕事を休みました。受け止めるまで、必死で待ったのです。

 

真紀が、やっと受け止めたのは四日後。受け止めたというより、泣き止んだに近いかもしれません。

その日から、真紀は泣くことを止めました。そして、魂がすべて抜けたように感情が顔に出なくなってしまったのです。

 

両親は、今でも会社を恨んでいます。それは私も同じです。

 

人って、ここまで変わるんです。

 

また、真紀の笑顔が見たいです、それが、両親と私の願いです。

 

続く