花うつ

花子28歳独身。パワハラによるうつ病に悩まされ、リストカットにまで追い詰められた。でも、うつ病は必ず治る、私なりの独自の治し方で、うつ病と向き合っています。うつ病に効く食材を使った料理紹介や小説も公開予定です!現在はフリーライターとしても活躍中。お仕事依頼もよろしくお願いいたします。お仕事依頼は、south1989.1322@gmail.com まで!!小説家志望ですので、いつか本を出せたらいいなと言う野望も持っていますw

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【小説連載】スニーカー 5話目

家事が、私の仕事になったのはもう半年だろうか。

すっかり、板についてしまった。

 

しかも、なんだかハマってしまっている私がいる。

複雑だけど、家事があることで使命感が出て生きている意味を感じる。

 

今更だけど、母のすごさを感じる。母は仕事をしながら、こんなに沢山の家事をこなしてきたのか。

私が仕事から帰ってきたとき、平気な顔で夕飯を黙って用意していた。

本当は、きついときもあっただろうに。

 

あと大変なのは、家計のやりくり。

夕飯を作ることを任されて、食費を限られた金額の中でやりくりしなければいけないことを初めて知った。

給料日前に、かならず夕飯のメニューが親子丼になることに文句を言っていた私。

でも、それは安上がりですむという母の努力のあかしだった。

 

仕事の時は、なんでもできる気になっていた。

でも実際は、私は何もできなかった。

 

今の私と、仕事をしていた頃の私。比べれば、今のほうができることが多いかもしれないと思う。

 

しかし、家計の管理を任されて感じる苦しさ。

早く、自分でお金を稼げるようにならないと。

 

 

真紀に、家事を任せたのは両親の愛だった。

発作的に不安になる真紀の口からいつも出るのは

「私は働けないから申し訳ない。」

という言葉。

働けないという罪悪感が真紀に強いのは、両親も分かっていた。

 

しかし、両親は早く働いてほしい訳ではなかった。

今は休養時期だと思っていてくれている。

そう思う必要はないと、何度も真紀に両親が言っても、真紀の心には通じなかった。

 

だから、真紀に仕事を与えた。それが、家事全般。

朝早く起きて、朝ご飯を作り、洗濯をする。

両親を仕事に送り出したら、食器を洗い、洗濯ものを干す。

広告を見て安い食材のスーパーを選び買い物に出かける。

11時半前に帰ってきて、母上のお昼を作る。

母上の仕事に送り出して、お昼の食器を洗い、洗濯物を取り込む。

洗濯物を畳んでしまい、夕飯の支度をする。

下ごしらえが終わったら、真紀の自由時間。

母上が帰宅したら、夕飯の配膳をして父上を待つ。

夕飯の食器洗いは、3人でじゃんけんをして負けた人がすることになっている。

 

これが、真紀の家事生活。

仕事をしていないこと近所に知られたくないと言って、あまり外に出なかった真紀だが、家事をしてから買い物をしなければいけないので、外に出る機会が増えた。

体力的にも、有り余っていたらしく、かなり動けるのだ。

 

料理だって、最初はレパートリーが少なくて同じメニューが一週間で3回もでることがあった。

それでも、両親は真紀を褒めたのだ。

現在は、どこの国の料理かわからない料理を作ったり、真紀の創作料理を作ったり、料理はだいぶ上達していた。

実際、母上はだいぶ助かっていた。仕事に専念できるので、体も心も楽になった。

父上は、真紀の変化に気付いていた。喋る回数が増えている真紀を見て、ほっとしていた。

 

両親が真紀に家事を任せたことは、正解だったと思う。いいリハビリになっているのだろう。

 

真紀は気づいていないが、真紀に少しだけ笑みが出ている。

真紀、今君は笑っているんだよ。

そう言ってあげたい。

 

そして、早く沢山の笑顔に変わってほしいと願う私です。